看護学部

相手に寄り添い共感することで、丁寧な看護を目指す

「ケアをもってケアの専門家を育てる」という教育方針のもと、対話を通した気付きを大切に、看護ケアを考える自律的な学びを展開しています。
看護師教育と保健師教育を統合したカリキュラムで、入学生全員が看護師と保健師の国家試験の受験資格が取得できるほか、助産師養成課程や養護教諭(一種)養成課程も開設するなど、先の見えない現代社会でも柔軟に活躍できる人材を育成しています。
様々な専門性を持つ県内の多数の病院?施設の協力を得て行われる豊富な実習に加え、最新の生体シミュレーターや分身ロボットを導入した演習や、人体の構造を3Dで観察することのできるVRブースを常設するなど、デジタル化に対応した充実した教育環境を提供しています。

教育研究上の目的?三つのポリシー等

教育研究上の目的

本学部は、豊かな人間性の形成により生命の尊厳を基調とした倫理観を身につけ、社会の人々に信頼される高い看護の専門的知識?実践力を有し、地域や国際社会の保健?医療?福祉の課題に柔軟に対応できる看護職の育成を目的とする。

育成する人材像

豊かな人間性の形成により生命の尊厳を基調とした倫理観を身につけ、社会の人々に信頼される高い看護の専門的知識?実践力を有し、地域や国際社会の保健?医療?福祉の課題に柔軟に対応し、職業創造ができる看護職。

ディプロマ?ポリシー

下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。

  1. 人間、文化、社会、自然に関する幅広い教養を培うことによって豊かな人間性を育み、人としての権利を尊重して行動することができる
  2. 主体的に学ぶ姿勢をもって変化する社会の様々な課題を発見し、その解決への道を他者と共に考え、行動することができる
  3. 看護の基礎となる人間、健康、環境に関する知識や技術を体系的に修得することによって、科学的根拠に基づいた看護を実践することができる
  4. 看護を必要とする人を全人的にとらえ、その人の痛みや喜びを分かち合うことによって、生命の尊厳を重んじた看護を実践することができる
  5. 実践?教育?研究の場において看護専門職として活動するだけではなく、保健?医療?福祉等関連領域の専門職と学際的に連携することができる
  6. コミュニティを対象とした視点を養うことによって、地域生活者の健康問題に積極的に取り組みながら看護を実践することができる
  7. コミュニケーション能力を養い、グローバルな視野に立って世界の健康問題に取り組む姿勢をもつことができる
  8. 看護の課題を探究する総合的な視野を培うことによって、看護学を発展させていく能力を養うことができる
カリキュラム?ポリシー

看護学部では、「豊かな人間性の形成により、生命の尊厳を基調とした倫理観を身に付け、社会の人々に信頼される高い看護の専門的知識?実践力を有し、地域や国際社会の保健?医療?福祉の課題に柔軟に対応し、職業創造ができる看護職を育成します」という教育理念にもとづいて、8項目のDPを掲げ、その目標を実現しうるために以下のようなカリキュラムを構成している。
全学共通科目(26単位以上)、専門教育科目(81単位以上)に加えて看護学に関連した専門関連科目(30単位以上)を配置し、諸学問と看護学を有機的に結びつけながら学際的視野に基づいた看護実践力の育成を図ることを目的としている。

全学共通科目

全学共通教育は、学生の多様な関心に応え、幅広い教養や豊かな人間性を養うとともに、主体的な課題探求能力を高めることや国際化と情報化の急激な進展のなかで求められるコミュニケーション能力、情報活用能力の養成を目的とする。大きくは「自主自律支援科目」「グローバル化時代のアカデミックスキル科目」「人間性の基盤教育科目」「ひょうご県大特色科目」から構成されている。

専門関連科目

全学共通科目と専門教育科目を有機的につなげることで、看護の基礎となる人間、健康、環境を多角的?総合的に理解することを目的とする。専門関連科目は、専門関連科目Ⅰと専門関連科目Ⅱから構成され、Ⅰは全学共通科目と専門教育科目を有機的に媒介し、社会のあり方、人の心とその発達や障害、身体運動と健康、人の生命と配慮を深く認識することをめざし、Ⅱは人体や疾病治療構造の仕組みや社会システムなど看護専門教育科目の近接領域の知識や技術を教授し、多角的に看護の対象となる人や場を理解することをめざす。4年次には、看護学を総合的な人間の学として捉え直すための総合ゼミを設置している。

専門教育科目

1年次から専門教育科目を配置することで、看護への関心を持続させながら内発的動機づけを高め、主体的に学ぶ姿勢を培う。看護基礎?実践基礎看護?生涯広域健康看護の3つの講座すべてから系統的に看護の基本を学び、その後より専門性を高める科目へと繋がるよう構成している。実習科目は、学内科目で学んだ知識や技術を有機的に結びつけながら、様々な健康状態を呈している人々に接する機会となる。人々の健康状態は流動的であること、人々の価値観や文化的背景等によって受け止め方が異なることなど看護の対象となる人々の特性を理解する。または対象を取り巻く地域社会に対する看護の役割を理解し、他の専門職や市民との協働ができる力を育み、看護ケアの在り方を探求?発展しうる力を養う。さらに複雑化した現代の健康の諸問題に対応し、様々な場において看護実践できる力を養うことをめざす。

(学修成果の評価の方法)

学修成果の評価は、試験、レポート、参加度、発表内容、実技等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。

アドミッション?ポリシー

求める学生像

本学の理念および教育目標に賛同し、その一翼を担おうとする意欲と能力のある人材を求める。受け入れに当たっては、国籍?宗教?障がい等にかかわらず、可能なかぎり妥当かつ公正な方法によって選抜する。

アドミッション?ポリシー

  1. 多様な人々のありように関心がある人
  2. 人の痛みがわかり、人を大切にできる人
  3. 看護の可能性を信じ、粘り強く学び続けられる人
  4. すぐれた自己表現能力と他者とのコミュニケーション能力を備えている人
  5. 多様な情報を統合し、柔軟に考え、自ら行動できる人
  6. 大学で看護学を学ぶために必要な、自然科学および人文?社会科学の基礎知識と、日本語?外国語の基礎学力を備えている人

入学者選抜の基本方針

  1. 一般選抜
    前期日程、後期日程ともに大学入学共通テストを課す。このことによって、高等学校での学習の達成度をみるとともに、大学での学修に必要な基礎学力をもっているかを判断する。また個別学力検査等は、前期日程では日本文資料の読解を含む小論文の試験及び面接を、後期日程では面接を行い、大学で看護学を学ぶために必要な能力を備えているかをみる。
  2. 学校推薦型選抜
    高等学校が学業成績、勉学態度と意欲の面からみて大学で学ぶ能力を有すると認めた人物に対して行う。 選考では、調査書と推薦書によって高等学校での学習の達成度をみるほか、英文資料の読解を含む小論文で看護学を学ぶための読解力や論理的な文章を作成する能力をはかり、面接によって大学で看護学を学ぶ意欲や関心をみる。
  3. 外国人留学生特別選抜
    日本国籍を有しない者で「日本留学試験」を受験した人を対象に、日本語資料の読解を含む日本語による小論文の試験と日本語による面接を行い、看護学部で勉学できる力と日本語能力、看護への関心などをみる。
  4. 帰国生特別選抜
    日本国籍を有する者又は日本国の永住許可を有する者で、2年以上外国で学んだ人を対象に、日本語資料の読解を含む日本語による小論文の試験と日本語による面接を行い、看護学部で勉学できる力と日本語能力、看護への関心などをみる。
  5. 社会人総合型選抜
    25歳以上で社会人の経歴を3年以上有する人を対象に、本学部で英文を含む資料を読んで記述する小論文の試験と面接を行い、大学で看護学を学ぶ意欲や関心をみる。