環境人間学研究科

ひと?社会?環境に関する諸問題を解決し、未来を描く

人間と環境に関する学際的、融合的なアプローチを通じて、新たな環境創造を担う高度な識見、研究力を持った人材を育成します。社会の求める課題に多面的に取り組みたい学生に適しています。県立人と自然の博物館、兵庫県森林動物研究センターの研究施設を活用する研究もあります。

履修モデル

人間科学?文化

少子高齢化、貧困などの社会問題の背景にある、生涯にわたる人の育ちや心身の健康、そして文化が我々の暮らしに与える影響を多角的に捉えて、人間に対する総合的な深い見識を持ち、より望ましい人間の生き方や在り方(well-being)とは何かについて学術的に考究しています。

公共政策

公共政策分野における研究?実践を担える人材育成を目指し、社会科学の知見や方法論をベースに、都市?農村計画学等を組み合わせた学際的研究を行っています。

建築?都市

インテリア、住宅、建築、地域、都市という空間的な広がりとしての環境と人間の暮らしとの関係を探究することで、建築環境、建築構造、建築設計、インテリア計画、住宅計画、建築計画、都市計画といった建築に関わる専門家を育成しています。

自然?環境

自然環境を構成する水圏,大気圏,生物圏における諸現象およびこれらの動態,相互関係を解明するために,森林科学,生物地球化学などの視点から必要となる様々な計測手法等を学び,フィールド調査や実験,情報科学的アプローチで研究しています。

食環境栄養

ヒトと環境との関わりを基礎として、健康で豊かな持続可能な食環境の創出をめざし、人々の食と健康に関る複合領域を多角的な視点からアプローチすることで、優れた科学的思考力と実践力を併せ持つ「食と健康に関するプロフェッショナル」を育成しています。

共生博物

生物多様性の保全と持続的利用の観点から、望ましい人と自然の関係構築を考究し、実践しています。県立人と自然の博物館や兵庫県森林動物研究センターの研究施設を活用し、身近な自然をフィールドとする実践的な研究を行っています。

先端医療工学

健康、医療、看護、栄養に関する諸問題の解決に資する専門知識と技術の習得を目指し、人々の健康と生活の質の向上のためのデータ取得、解析の技法を自主的?計画的に活用できる人材、社会への提言につなげる能力を身につけた人材、健康、医療、看護、栄養の問題に関して、その解析方法を理解し、考え方と基本技法を身につけている人材を養成します。

教育研究上の目的?三つのポリシー等

教育研究上の目的
  1. 本研究科は、環境と人間に関する学際的、融合的なアプローチを通じて、新たな環境創造を担う高度な識見、研究力をもった人材の育成を教育理念としている。この理念の実現に向けて、人間学の基本に立ちながら、社会のニーズに応える高度な専門知識と問題発見能力を持ち、かつ環境に関する諸問題を体系的、総合的に分析?解明できる能力を有する専門職業人の養成を目的とする。
  2. 前期課程においては、諸専門の知識や情報を組織して問題解決に向かう研究態度を身につけた研究者としての能力を備え、さらに社会のニーズに応える高度の専門知識と総合的、実践的な問題発見?解決能力を身につけた人材の養成を目指す。
  3. 後期課程においては、環境人間学の学理と方法論をさらに深く科学的に考察するとともに、環境と人間のあり方を正しく理解し、環境問題に対して総合的で創造的な視点から対処しうる高度の研究能力を身につけた人材を養成する。
育成する人材像
  1. 環境と人間に関する学際的、融合的なアプローチを通じて、新たな環境創造を担う高度な識見と、環境に関する諸問題を体系的?総合的に分析?解明できる研究力を有する人材
  2. 人間学の基本に立ちながら、21世紀の自然環境、科学技術、地域社会、人間、あるいはその関係性はどうあるべきかという視点で考究し、社会のニーズに応える高度な専門知識と問題発見能力を備えた人材

ディプロマ?ポリシー

下記の能力を身につけた学生に学位を授与する。

博士前期課程

  1. 諸専門の知識や情報を組織して問題解決に向かう研究態度を身につけている
  2. 社会のニーズに応える高度の専門知識と総合的、実践的な問題発見?解決能力を身につけている

博士後期課程

  1. 環境人間学の学理と方法論をさらに深く科学的に考究できる能力を身につけている

     

  2. 環境と人間のあり方を正しく理解し、環境に関する諸問題に対して総合的、創造的な視点から対処しうる高度の研究能力を身につけている

カリキュラム?ポリシー
  1. 博士前期?後期課程ともに、環境創造を担う高度な識見と、環境に関する諸問題を体系的?総合的に分析?解明できる研究力を身につけるために、指導教員による少人数指導を通じた綿密、かつ独創的な研究指導を実施する。
  2. 博士前期課程の1?2年次には、人間環境?社会環境?共生博物の各部門の専門科目を通じて、従来の学問領域の枠にとらわれない幅広い知識について学ぶために、リサーチトレーニング特論、および人間環境?社会環境?共生博物の各部門の専門科目を提供する。
  3. 博士前期課程の1年次には、専門とする研究領域の基礎的知識、およびその研究方法論について指導教員より学ぶために、特別ゼミナールⅠ(前期)、特別ゼミナールⅠ(後期)、特別ゼミナールⅡ(前期)、特別ゼミナールⅡ(後期)、特別実験(前期)、特別実験(後期)、特別フィールド研究Ⅰを提供する。
  4. 博士前期課程の2年次には、専門とする研究領域の応用的知識、およびその研究方法論について指導教員より学ぶために、特別研究(前期)、特別研究(後期)、特別フィールド研究Ⅱ、特別フィールド研究Ⅲを提供する。
  5. 博士後期課程では、次世代における環境学、人間学分野における指導的人材にとって必要な専門的知識、およびその研究方法論について指導教員より学ぶために、環境人間学特別演習、環境人間学特別研究、産学連携実践講義を提供する。
  6. 博士前期?後期の両課程を通じて、姫路環境人間キャンパス、自然?環境科学研究所をベースとして、県全体を学習の場とする新たな学問的知見について学べる機会と場を設置する。
  7. 学修成果の評価は、試験、レポート、参加度、発表内容、論文の審査結果等により、学修目標に即して多面的な方法で行う。
アドミッション?ポリシー
入学前に必要な能力や適性など

博士前期課程

(求める学生像)

  1. 環境に関する諸問題に関心を持ち、専門職業人としての基礎的な学問を学び、研究を行う意欲がある人
  2. 環境に関する諸問題に対して、より広い視野、高度な知識、鋭い先見性をもって、体系的な問題発見?分析能力、および技術を身に付けることを目指している人
  3. 環境に関する諸問題に対応する方策を具体的に考察し、知的好奇心を持って積極的?活動的に取り組む行動力がある人
  4. 環境と人間との相互作用として、人間の健康や文化の多様性を探求し、環境共生社会の実現に向けた具体的な方策を考えようとしている人

(アドミッション?ポリシー)

1.知識?技能

出身学部、職場などで学んだ高度な専門的知識と問題発見能力を駆使して、社会のニーズに応えるため、現代社会が抱える様々な課題を体系的?総合的に分析?解明できる能力を有する人

2.思考力?判断力?表現力

出身学部で深めた学識や社会人としての経験や仕事を通して、環境人間学の大切さを認識し、その実践力を向上させていくための思考力、判断力、表現力を身に付けることができる人

3.主体性?多様性?協働性

人間社会のニーズに応える諸課題の解決に対して、環境人間学を積極的に応用し、環境と人間に関する学際融合のアプローチを通じて、その方策を見出すために、主体性、多様性、協働性を身に付けることができる人

博士後期課程

(求める学生像)

  1. 環境に関する諸問題に関心を持ち、専門職業人としての基礎的な学問を学び、研究を行う意欲がある人
  2. 環境に関する諸問題に対して、より広い視野、高度な知識、鋭い先見性をもって、体系的な問題発見?分析能力、および技術を身に付けることを目指している人
  3. 環境に関する諸問題に対応する方策を具体的に考察し、知的好奇心を持って積極的?活動的に取り組む行動力がある人
  4. 環境と人間との相互作用として、人間の健康や文化の多様性を探求し、環境共生社会の実現に向けた具体的な方策を考えようとしている人

(アドミッション?ポリシー)

1.知識?技能

博士後期課程では、博士前期課程で学んできた専門分野の知識と、環境と人間に関する諸問題を体系的?総合的に分析?解明できる能力を駆使して、現代社会が抱える様々な課題を解決する高度な知識と技術を身に付けることができる人

2.思考力?判断力?表現力

研究者および社会人としての経験や仕事を通して、環境人間学の大切さを認識し、その実践力を発揮するための思考力、判断力、表現力を身に付けることができる人

3.主体性?多様性?協働性

人間社会のニーズに応える諸課題に対して、環境人間学を積極的に応用し、国際的な視野に立って解決の方策を実践するための主体性、多様性、協働性を身に付けることができる人

入学後に求めること?持つべき目的、意欲など

博士前期課程

(求める学生像)

これらの分野で、次代を担う環境人間学に関する知識?技能の両者を複眼的に兼ね備え、環境共生社会の実現に質する学際的な研究や技術開発に主体的に貢献できる技術者、高度専門職業人及び研究者となるための勉学、研究意欲にあふれた人

博士後期課程

(求める学生像)

これらの分野で、次代を担う環境人間学に関する学術的?実践的な新たな学際研究を開拓し、そこで創出される研究成果を実社会に最大限に還元することによって、地域社会やグローバル社会の発展に貢献するための研究意欲にあふれた人

入学前に学習しておくことが期待される内容

博士前期課程

環境人間学研究科博士前期課程で学ぶために必要な学士課程卒業相当の基礎学力と、幅広い教養及び一定程度の専門性

博士後期課程

環境人間学研究科博士後期課程で学ぶために必要な大学院博士前期課程修了相当の基礎学力と、幅広い教養及び高度な専門性

入学選抜における評価方法、その比重等

博士前期課程

本研究科では、国内外の大学で、理系学部のみでなく、文系学部で学士を取得した人、高等専門学校専攻科を修了した人、社会人として本研究科の研究課題と関係のある業務に携わってきた人など、広い分野からの学生を求めている。
本研究科では、入学者選抜の基本方針として、受験機会の複数化を保証し、本研究科の教育理念?目標に合致した学生の選抜を行っている。博士前期課程では、特別選抜(推薦)、一般選抜、特別選抜(社会人、外国人)などの選抜を実施している。入学者の選抜は、外国語運用能力、学力試験及び口述試験、面接、研究計画書など出願書類により、志願者の能力や資質に関した総合的な評価に基づき、熱意と可能性を有する多彩な人材の選抜を実施している。

博士後期課程

本研究科では、国内外の大学で博士前期課程あるいは修士課程で修士を取得した人、社会人として本研究科の研究課題と関係のある業務に携わってきた人など、広い分野からの学生を求めている。
本研究科では、入学者選抜の基本方針として、受験機会の複数化を保証し、本研究科の教育理念?目標に合致した学生の選抜を行っている。博士後期課程では、特別選抜(推薦)、一般選抜、特別選抜(社会人、外国人)を実施している。入学者の選抜は、口述試験、面接、および出願書類により、志願者の能力や資質に関した総合的な評価に基づき、研究能力を有する人材の選抜を実施している。出願書類審査により、文章力、語学力、専門的知識等について評価し、口述試験及び面接によりプレゼンテーション能力についても評価する。