Generative AI

#画像認識 #情報デザイン #データベース #マーケティング

社会のあらゆる分野に急速に広がる生成AI。高度な技術でありながらも、日常のなかに溶け込み私たちの生活の新たな可能性を生み出しています。pt电子游戏_pt老虎机平台-下载*官网がAI技術を用いて取り組む最新の研究をご紹介します。

現場の課題を解決できるAI技術の開発に挑む。誰もが仕事ができる世界を目指して

森本 雅和准教授

工学研究科所属(研究者情報はこちら

AIによる画像認識技術はすでに幅広い分野で実用化されており、郵便番号の自動読み取りや顔認証システムもその一種。私が10年ほど前に開発を手掛けたパン画像識別レジシステム「Bakery Scan」も同様の技術を用いた例です。ベーカリーショップでは焼きたての風味を伝えるため個包装せずに陳列されるケースが多く、精算業務は店員の目視による識別が必要です。100種類ほどある商品の価格を一つ一つ記憶する面倒さから辞めていくアルバイト店員もいると聞き、画像識別の開発を提案。商品を覚える必要がなくなり、新規店員が初日からレジ業務を担当できるようになりました。

生成AIが職場に参入することで、人間の仕事が奪われるのではという声もありますが、私が考えているのは「AIを使うことで誰でも仕事ができる世の中、時代をつくる」ということ。作業効率の向上や人材不足の解決が目的です。現在、工業、医療、農業など幅広い領域でAIによる画像認識機能を用いた研究が進み、実用化も増えています。依頼をいただくのは大きな企業ばかりではなく、中小企業や地域企業も多く、現場で抱えている切実な課題を解決する一助になればという思いで研究を続けています。

研究の中で特に重要なのが、事前データの学習です。例えば、工場で用いる不良品チェックの認識技術には基準となるNG品のデータが必要になりますし、医療系は稀な病気ほどデータの収集は困難を極めます。そこで登場するのが生成AI。NGデータはある程度パターン化されるので、そのパターンを学習させることで実在しないNG画像を生成できれば、システムの精度を高めることができるはずです。今後、仕事をすべてAI任せにすることはなく、人とAIが共存する世の中になるでしょう。AIが人間を手助けし、負担を軽減してくれる存在になるかもしれません。そのためのシステムや制度の開発に取り組み、誰もが使えるようにすることを目指しています。

AI技術の進歩は驚くほど早く、研究成果が数年で実現する可能性は高いです。今できないからと諦めるのではなく、今できないことを、いかに早く現場に届けるか。今困っている現場に、いかに最新の成果を届けていけるか、ということを自身の責務として研究を続けていきたいと思います。

拡大するAI研究

AI技術でラップバトルを生成するシステム。現在完成度は20%、伸びしろに大きな期待

大島 裕明准教授

情報科学研究科所属(研究者情報はこちら

当研究室の博士学生である三林亮太さんと取り組んでいるテーマは「ラップバトル対話システム」の開発というものです。
彼は修士の入試でこのユニークなテーマについて熱く語り、我々を驚かせてくれました。
自然言語処理AIは大量の学習データから、統計的に確率が高い言葉を生成することができます。この研究はその応用編。韻(ライム)を踏みながら即興ラップを生成します。コミュニケーションのレベルを押し上げ、より人間的な思考やテクニックを身につけさせることで、ラップ特有の「ディスる」ことも可能になりました。現在の完成度は約20%と語っており、この研究が完成すれば、今後ラップ生成に限らず多くの分野に影響を及ぼすと考えています。


ビッグデータのあり方を変える、ターゲット個々に細かく対応するAIマーケティング

ニェム フー-ビン准教授

国際商経学部所属(研究者情報はこちら

専門はマーケティング理論。生成AIが消費者行動に与える影響について研究をしています。皆さんがソーシャルメディアを見ている際、数分後に同じような内容の広告が画面に現れた経験があると思います。これは、AIがあなたの興味のありそうな広告を選んでいるからです。このようにAI技術を活用することで、ターゲット一人一人に細かく対応したAIマーケティングが可能です。特に若年層はAIに対して苦手意識もなく、オープンな性質を持っています。マーケティング活用への可能性は広がりを見せるでしょう。

注目の人 -Person-

AIによる画像診断技術が現場の病理医、ひいては患者を救う鍵となる

がん検査を担う病理医の不足が問題視されており、病理医の負担を減らすため顕微鏡で観察していた細胞診断をAIでサポート。事前に画像解析し、がん細胞のさまざまな特徴を数値化したものを統計。医師に提示することで、短時間で正確な診断を可能にします。パンの画像識別システムを知った病院関係者から相談を受けたことがきっかけでスタートした研究です。このようにpt电子游戏_pt老虎机平台-下载*官网は企業との連携や共同研究が多く、実際の現場で求められている技術を研究する使命があると考えています。

AIによる画像診断技術が現場の病理医、ひいては患者を救う鍵となる

伊森 雄一さん

工学研究科 博士前期課程2年

書家の作品をもとに生成モデルを作成、生成AIと芸術の関係性はさらに広がる

書家?俵越山氏の文字を生成AIで自動生成する研究をしています。AIは俵越山氏の文字を含むさまざまな文字を学習し、俵越山氏が書いたことがない文字も生成します。この研究の目的は、クリエイティブな領域におけるAIの可能性を広げることです。将来的には、アーティストが生成AIをツールとして活用することも考えられます。アーティスト自身の作品をAIが生成できるようになったとき、アーティストはそれをどのように活用するのでしょうか。そこにアーティストとAIの「共創」が起こると考えています。

書家の作品をもとに生成モデルを作成、生成AIと芸術の関係性はさらに広がる

桑田 若菜さん

情報科学研究科 博士前期課程1年

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